ひとりぼっちの僕が読んだ『ひとりを怖れない 著者/矢作直樹』の感想・レビュー
今ね。職場に向かうまでの電車の中で読書をしているんだ。
『ひとりを怖れない 著者/矢作直樹』
↑こちらの本です。独りぼっち(黒帯)の僕にとっては最高の本ですよ。……というわけで本日はこの本のあらすじや、おすすめポイント、そして感想・レビューを書いていきたいと思います。
目次
あらすじ
〈 書籍の内容 〉
東大病院元部長のいのちが最高に輝く生き方
「ひとりになると 空気が変わる ひとりになると 場が静かになる そこで気づく 自分が主役になったことに……」
「ひとりの時間はご褒美 好きなことが好きなだけできる 本当に自由 気ままな時間……」
「ひとりは100%本音の世界 無理なことを嫌なことを 演じなくてもいい 本当に快適な世界……」
東大病院での壮絶な救急医療の最前線から離れ、大好きな「ひとり」という環境で暮らし始めた著者。組織に属さないという意味で「ひとり」になったことをきかっけに、「ひとり」の意味を思索するうち、次々とシンプルな「言霊」が脳裏に浮かんだ。
無理に求めず、自分が自分らしく、あるがままでいられる状態こそ、ひとり。寂しい、怖い、そんな感情を越えた先にあるのは、心から満ち足りた、たったひとりの時間。人生を楽しむことは、ひとりでもできる。それこそが、いのちが最高に輝く生き方ではないか。
人生の主役になる、妙な不安が消える、自分のポジションが揺らがない、評価の奴隷にならない、想像力が鍛えられる、怒りで自分を見失うことがなくなる、ごはんがおいしく感じる……。ひとりを楽しめるひとは、さまざまな「特権」にも恵まれる!
おすすめポイント
幼稚なおすすめポイントになりますがね。この本の最も良いところは、その読みやすさ!にあるんですよ。
↑こんな感じで文字がでかい。そして、ポエム調な感じだから、読書が苦手な僕でも敷居が低いのです。ドストエフスキーという名前を見ただけで吐いてしまいそうになる人(僕)にとってはおすすめですね。
感想・レビュー
さぁ、ここからは感想・レビューになります。
とにかくこの本は面白かった。そして勇気づけられた。独りぼっちでいることに対して不安になる必要はないというメッセージがあるわけですよ。
思い返せば僕の学生時代は辛かった。嫌われるとか、いじめられるとか、そういう経験はないんだけどさ。ただただ空気だった。空気的存在だった。誰からも相手にされないような感じ。文化部だったし、暗かったから、スクールカーストも底辺だったよ。運動部の連中がキラキラ輝いて見えた。
でもね。
そんなこと重要なのかなって思わせてくれる本なんだよ。
学生の場合、みんなで集まって放課後の教室で話すことが大事?みんなで放課後にゲーセン行ってプリクラ撮ることが大事?
社会人の場合、みんなで飲みに行くことが大事?休日に接待ゴルフに行くことが大事?
……そんなことを考えていると、独りでいいじゃんって思えるようになるんだ。そしてそのきっかけをくれる本だった。
最近はね。独りぼっちでいることを楽しめるようになってきたんだよ。不思議なんだけどさ。僕は独りぼっちであること、孤独であること、これを受け入れた瞬間に孤独じゃなくなったんだよね。なんだか孤独という友達ができた気がしたの。表現の仕方は違うけれど、著者の言いたいことはそういうことだと思った。
だって孤独を目の敵にする人が多すぎるもん。「孤独な僕はどうしようもない……」って。僕もついこないだまでそうだったから気持ちがわかるんだよ。でも実は問題ってそこじゃないんだよね。独りぼっちや孤独が問題なんじゃなくて、それを目の敵にすることこそが問題なの。それこそ月並みな名言だけど「転ぶのが恥なんじゃなくて、立ち上がらないのが恥じなんだ」的なね。
話が逸れてしまったけど、とにかく孤独を友達にしようってこと。僕は孤独と旅行に行ってるんだ!孤独とゲームをしてるんだ!って感じでさ。孤独に名前を付けてもいいかもね。ノリユキくんとか。愛着わくでしょう。
↑そして本の帯にも書いてある「ひとりを楽しめる人が得られる特権」の中から気になった特権3つ選んでご紹介したいと思います。
・自分が人生の主役になれる
独りを受け入れた瞬間に人生の主役は自分だからね。だって登場人物が自分しかいないんだから。要するにルフィしかいないワンピースです。平和です。
・「私は私」という気持ちが芽生える
個性ってやつですね。おそらくそれを“逃げ”という人も出てくるでしょう。個性って言葉はとても便利ですからね。でも便利ならすがればいいじゃないですか。人と違う部分があっても、それは個性なんですよ。
・想像力を鍛えられる
ひとりでいる時は想像や空想、妄想なんかをすることが多くなります。そうすることで、想像力は間違いなく鍛えられるでしょう。小説家や脚本家になれる可能性だってありますよ。とにかく独りでいる時間っていうのは、自分を成長させるチャンスがゴロゴロ転がってるわけですよ。
著者情報
矢作直樹(やはぎ・なおき):1956年、神奈川県生まれ。東京大学名誉教授。金沢大学医学部卒業。2001年から、東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長となり、約15年間、東大病院の総合救急診療体制の確立に尽力する。著書に30万部突破の『おかげさまで生きる』(幻冬舎)ほか、『人は死なない』(バジリコ)、『悩まない』(ダイヤモンド社)、『天皇』(扶桑社)など。
まとめ
いやぁ~読書っていいな。孤独っていいなって強く感じましたね。というかね。読書だって孤独な時間にしかできないわけですよ。ひとりの時間がない人は当然読書の時間もない。だから独りじゃない人も独りの時間は必要だし、独りの人はその時間を楽しむことを心掛けたほうがいいわけであります。
独りぼっちバンザーイ!!(´・_・`)